Chateau de Faise [2009] シトー派からの流れを汲むシャトー・ド・フェーズ

   

1シャトー・ド・フェーズは、サンテミリオンの衛星地区の一つの
リュサック・サンテミリオン村のすぐ隣に位置している。

そこは、サンテミリオンの北側で、
緩やかな丘陵地の石灰質粘土土壌の畑20ヘクタールに
ボルドー右岸地区(サンテミリオンやポムロール)の代名詞である
メルローやカベルネ・フランが植わっている。

雨は適度で、夏は暑くぶどうの樹には適した気候だ。

畑は、南向きの階段状の段丘になっている。
このため、自然の排水性に恵まれている。

このワインは、環境を尊重し、ぶどうの樹がストレスなく成長できるために
リュット・レゾネ(減農薬農法)を実践して作られている。

ワイン醸造は、最大限の果実味を引きだし、より新鮮さをだすため、
オーク樽を使わずステンレスタンクで熟成を行い
フルーティーかつピュアーな味わいで渋みが少なく、
とても飲みやすいバランスのとれたワインに仕上がっている。

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シャトーの歴史

シャトー・ド・フェーズのぶどう畑は先史時代に既に存在していたが、
4世紀にローマ帝国の勢力拡大と共に各地へ先進的な農法を持ち込み、
リブルヌの丘までブドウが植えられた。

その後侵略等により畑の状態は悪化したが、
12世紀にフェーズ修道院が設立され、
修道士がブドウ畑の管理をするようになり状態は良くなり、
14世紀にはイギリスの皇室に毎年120樽のワインを献上するほどになった。

フェーズ修道院とは、
レ・ザルティーグ・ド・リュサック(Les Artigues-de-Lussac)の町に位置する
シトー派修道院で、1137年にPierre II de Castillonによって設立された。
(この場所は、フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路で、
1999年にユネスコの世界遺産に登録されている。)

オーナー

2009年からは、ギィ・サジェ社がシャトーの管理をし、
毎年安定した品質のワインを生産するようになっている。

ギィ・サジェ社は8世代に渡り代々ロワール河上流の
プイィ・シュール・ロワールでワイン造りを行ってきた家族経営のワイナリーだ。

1972年、現会長のジャン・ルイ・サジェが18歳の時に彼の父親が急死し、
家業のワイナリーを引き継ぐことになった。
その当時は、プイィ・シュール・ロワールにわずか5ヘクタールの畑を所有する
小規模ワイナリーに過ぎなかったが、その後、弟のクリスチャンと2人で
家業の発展のために邁進し、現在ではロワール・ワインの生産者として
上位5社のひとつにランクされる程に発展している。

シャトー・ド・フェーズ(2009)

■ ワイン名 シャトー・ド・フェーズ
■ 生産年 2009
■ 原産国 フランス
■ 地域 ボルドー地方 サンテミリオン
レ・ザルティーグ・ド・リュサック
ボルドー・スペリュール
■ タイプ 赤ワイン
■ 葡萄品種 メルロー80%
カベルネ・フラン10%
カベルネ・ソーヴィニヨン10%
■ 度数 14.0%
■ 内容量 750ml

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テイスティングノート

P1140149インポーター様から頂いたサンプルを試飲。

【外観】
紫を残す、やや濃いめの輝きあるルビー・ルージュ。P1140152
【香り】
香りは穏やかで甘やか。
メントールを伴った濃縮感あるベリー系に甘草や丁子、
ステンレスタンク熟成ながら、樽のニュアンスが。

【味わい】
(抜栓1日目はビター感がこなれないので、2日目が良い。)
口当たり丸く柔らかく、甘味ある黒系果実味が豊かに広がる。
酸味は少な目。
際立った個性は感じないが、教科書的で質の良いメルローという印象。
きめ細かく、丁寧な造りだということが味わいからしっかりと伝わる。
収斂性なく滑らか、
香り同様に樽熟かと思わせるアフターのほろ苦さが
このワインのバランスをうまく整えている。



インポーター様からこのワインを取り巻くエピソードを聞くと、
かなり魅力的に感じた一本。
ワインは口で飲むとともに頭でも飲む、飲み物だからだ。
(リーガロイヤルホテル、篠原麗雄氏、日本ソムリエ協会 会長)
これらのエピソードはNGとのことでご紹介出来ないのが非常に残念。

やはり、お客様がワインを手に取って頂くために必要なのは
キャッチーなエピソード。
(シトー派からの流れはかなりキャッチーだけど・・・)

このワインを徹底的に検索しても、インポーター様の資料以外の情報が
全く得られないのは何故だろう??

販売価格(2,000円弱かな?)に対する情報量が極端に少な過ぎて、
ネットショップでカゴに入れて頂くには少し難しいと感じたワインだった。

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