Kongsgaard Chardonnay The Judge Napa Valley [2013]

   

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カリフォルニアにおけるワイン醸造・葡萄栽培への追求者が集うカリフォルニア大学デイヴィス校を卒業したジョン・コングスガードは、「ニュートン」にてシャルドネを任される。そして、1988年にアメリカ初のアンフィルター・ワインを誕生させたことで、「ニュートン」を飛躍に導き、それと共に彼の名は全米へと広がった。そして自らのブランド設立へ動き出した彼は1996年に「コングスガード」を設立。

今やカリフォルニア・シャルドネ5本指と言えば、マーカッシン、キスラー、ピーター・マイケル、オーベールそしてコングスガード。コングスガードのトップ・キュヴェ「シャルドネ ザ・ジャッジ」は自社畑から造られるマニア垂涎の逸品で生産量は多くても15樽(約300ケースのみ)。少ない年は5樽(100ケースのみ)しか造らない程の希少品だ。

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ジョン・コングスガードは、若かりし日に目指したクラッシック音楽家としての将来を断念し、ナパ・ヴァレーに5世代続く稼業(土地に根差した農業、造園業、岩切り出し業)を家族と共に継いでいくことを妻・マギーと共に決断したのが1970年代。

ナパ市街の東に位置し、2004年にナパ・ヴァレーのサブ・アペラシオンに認定されたCoombsville/クームスヴィル、アルタ・ハイツの山頂にある祖父が岩を切り出し販売する稼業を行っていた土地を開墾し、白品種の葡萄を植樹した。1975年のことである。
その当時隣人であった伝説の人アンドレ・チェリチェフ氏から「岩だらけで、遮るものもない丘の上、強い風が通るこの土地から、絶対無二のものが出来る」とのアドバイスを受けたからである。
その畑は、20年以上に渡りナパの高等裁判所の判事であった父に敬意を表し “The Judge Vineyard/ザ・ジャッジ・ヴィンヤード”と名付けられ、ここから伝説のワインが生み出される。
コングスガードを1996年に興すまでは、この葡萄はニュートン・ワイナリーで使われ、ジョンを「カリフォルニア最高峰のノン・フィルター・シャルドネの造り手」として世に知らしめたのにこの畑も一役買っている。ジョンは1996年コングスガードを興すやいなや、カリフォルニア・シャルドネの名手として高い評価を受ける。
また、自身のコングスガードでのワイン造りと平行しながらアリエッタ、ルナを共同で立ち上げ、リビングストーンでのワイン作りにも協力、フリッツ・ハットン(アリエッタ)、アンディ・エリクソン(元P100点スクリーミング・イーグルのワインメーカー、ファヴィア、オーヴィッド)、リュック・モレ(モレ)、ニック・ペイ(ペイ)、スティーブ・マサイアソン(マサイアソン)、トレント・モフェット(モフェット)、ブレア・ウォルター(フェルトン・ロードNZ)など多くのワインメーカーを育て上げた。

現在ではコングスガードに専念し、息子のアレックスと共に、もう一つの自社畑・特徴あるアトラス・ピークの急峻な斜面と山中の岩をくり抜いた非常に冷涼なセラーでこだわりのワインを造り続ける。

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モンラッシェとシュヴァリエ・モンラッシェの両方の要素を持つ(ロバート・パーカー)」

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■ ワイン名 コングスガード シャルドネ
ザ・ジャッジ ナパ・ヴァレー
■ 生産年 2013
■ 原産国 アメリカ
■ 地域 カルフォルニア州 ナパ・ヴァレー
■ タイプ 白ワイン
■ 葡萄品種 シャルドネ100%
■ 度数 14.1%
■ 内容量 750ml

クームスヴィルAVAはナパ・ヴァレーの中では南に位置し、冷たいサン・パブロ湾からの霧の影響を受け、非常に涼しい。その中でもザ・ジャッジ・ヴィンヤードは南のアルタ・ハイツの山頂付近にあり、岩ばかりの非常に痩せた、水はけの良い土壌。
急斜面、非常に冷涼な為、収量は自然に落ち、更に厳しい収量調整を行う為、平均でも1-1.5トン/エーカー(20-25hℓ/ha)程しかない。オールド・ウェンテ・クローンが使われている。天然の酵母のみ、フランス産新樽で醗酵、熟成を約2年行う。時には醗酵が16か月に及ぶこともある。セラーが冷涼な為、醗酵が止まってしまった樽にも人工酵母は決して使わず、他の活性している樽からワインを移して醗酵を促すこともある。ノン・フィルター、人工的な清澄は行わず、SO2の添加も極僅かである。

2013年コメント&テイスティング・ノート

自然が最良の条件を提示した時に見せる各畑、各品種の凝縮感は個別の特性を見事に提示する。自然酵母は各畑の特徴を薫り高く、リッチに表現しながら、コングスガードらしいワインに自然と仕上がっていく。ロバート・パーカーが2013年ヴィンテージを試飲した時に「コングスガードには液体の宝石が溢れ出ている。」と表現。2013年ザ・ジャッジは凝縮感が最上の極みに昇華する。栽培条件としては非常に厳しいこの自社畑は、最高の豊作の年であっても収量は、1トン/エーカー。このようなシャルドネは、他に類を見ない。岩盤の上に育つ葡萄は最良年でも自然に収量が多くはならず、更なる収量調整を早い時点から行うことにより(夏に急激にグリーン・ハーベストをするだけではなく、発芽、結実の時点から良いものだけに剪定していく)自然な仕上がりとなる。「岩」を味わうような鉱物のニュアンスが現れ、複雑なアロマはまるで桃の種の部分をかじるような硬さと桃の上品な甘さが長く広がるようなイメージを持っている。塩分や塩水の様な個性も現れる。通常の白ワインより2度高い温度で、大きめのグラスでゆっくりと味わっていただきたい。最初の一口では爆発的な果実を味わえるが、時間と共にこの畑の特徴である岩のようなミネラル感が表れる。飲む前のデカンタ―ジュもおすすめする。

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公開媒体:

eRobertParker.com #222 (2015-12-31)

レビュアー:

Robert M. Parker, Jr.

飲み頃:
2015-2025
Of course, it’s hard to find any, but there are usually about eight to 15 barrels of his estate Chardonnay from Coombsville called “The Judge” in honor of his father. From old Wente clones originally planted in 1975, yields are rarely in excess of one ton of fruit per acre, which no doubt accounts for its extraordinary intensity and richness. The 2013 Chardonnay The Judge is perfect, and certainly one of the greatest Chardonnays I have ever tasted. Keeping in mind that Kongsgaard is no youngster at this game (2015 was his 41st vintage making wine), his 2013 The Judge, from the white volcanic soil in Coombsville called tufa, is an amazing wine of great intensity, power, glory, elegance, texture, density and richness. The wine offers up loads of tangerine oil, caramelized citrus, honeysuckle, white peach, apricots, and wet stones. It seems to be a smorgasbord of aromas and flavors that just keep opening as the wine sits in the mouth. This is an amazing effort and one of the greatest Chardonnays ever made in California. One of the great wine producers in Napa Valley, John Kongsgaard first worked at Newton winery, where he had been taught well by the world guru in winemaking, Michel Rolland. When he went out on his own, he developed a strong relationship with the Hudson family and now produces fruit from specially planted clones in the Hudson Vineyard, while also maintaining his own estate on Atlas Peak in Coombsville. All of his wines are unfined, unfiltered, singular in style, and often some of the most expressive and remarkable wines in Napa Valley. Talking to John Kongsgaard is akin to talking to some medieval wizard or mystic, but it all makes sense.

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