侵略性外来種 ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

   

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どこから来たのか?
いつからか?

庭のあちらこちらに
美しいオレンジ色の可憐な花を添えた、スレンダーな容姿の来訪者。

今年は葡萄木の無骨な根元にも。

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しかし、その可憐な姿とは裏腹に・・・

183_Papaver_dubium,_Papaver_radicatumこの花、名前をナガミヒナゲシという。
(ケシ科ケシ属の一年草 学名Papaver dubium

ケシの仲間には、阿片(アルカロイド)を生みだすものもあるが、
こいつにはその成分はない。

 

もともと地中海沿岸原産の雑草で、輸入穀物などに混じって日本にやってきた。
アルカリ性の土壌を好み、コンクリートでアルカリ化した路傍に繁茂。
抜いても抜いても根絶できず、雑草として相当に厄介だとみなされている。

 

それもその筈、細長い果実(芥子坊主)は1株に100個以上が実ることもあり、
1つの果実にはおよそ1500個の種子(ケシ粒)が入っているため、
単純計算でも、1株から15万個以上の種子が出来る。

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種子の表面はでこぼこしており、車のタイヤなどにくっつきやすく
また、梅雨時に種子ができるので、路傍にできた種子が、
雨で濡れた車のタイヤにくっついて運ばれ、全国の道路沿いに分布。
交差点の信号の付近に、特にナガミヒナゲシの群落が見られるのは、
タイヤに着いた種子が信号待ちで落ちるためだ、と言われている。

 

また、近年の研究結果からは、根などから出る物質(アレロパシー)は
他の植物の生育を阻害する作用が強いことが判り、
放置すればもともと生えていた植物が育ちにくい環境となって、
やがては他の植物を駆逐し大群落を作る確率が高く、
生態系を乱す原因になることも指摘されている。

参考文献 農業環境技術研究所 平成21年度 研究成果情報(第26集)

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