Luciano Sandrone Barolo Cannubi Boschis ・Le Vigne その1

   

1「バローロの並外れた生産者であるルチアーノ・サンドローネと彼の妻は、1977年に生まれ育ったバローロ村の外にある小さな区画を購入する前は、マルケージ・ディ・バローロで働いていた。彼らのワインは、1982年と1985年のヴィンテージによってすぐにカルト・ワインとなった。その後、彼らは私がこれまでにバローロにつけた初の100点満点にふさわしいワイン、1990年をつくった。ブドウ畑では細部にまで、ワイナリーではすべての段階にまで注意が払われており、その結果、ワインは、進歩派と伝統派双方に敬意を表したハイブリッドな作品となっている。当然のことだが、サンドローネは白分のブドウ畑を理解している。カンヌビ・ボスキスは、南東面のすばらしい場所にあり、並外れている。 また、彼のレ・ヴィーニュも最上のバローロの畑で、それほど知られてはいないが、格別なワインを生み出すことができる。これらのワインは、力強さとエレガンスがまとまったネッビオーロの並外れた表現である。

img59597833ルチアーノ・サンドローネ (ロバート・パーカー著 「世界の極上ワイン」から)

 

SANDRONE Family History

sandrone-family-historySANDRONEは、1978年、ルチアーノ・サンドローネによって造られた。

マルケージ・ディ・バローロ(大手ネゴシアン)で20年以上働き、
醸造責任者だったルチアーノは、実家に僅か0.5haの畑しか所有しておらず、
1970年初頭は趣味で自家消費用のバローロを造っているに過ぎなかった。

この頃、ルチアーノはヴァカンスを利用して、ブルゴーニュを訪れた。
ブルゴーニュでの数ヶ月は、ルチアーノにとって驚きの連続だった。

区画を小さく区切って、その地に最もふさわしい栽培をする事。

世界で最も厳格な土地の格付けがされているブルゴーニュでは、
小道一つ隔てただけで特級から一級に法律で格付けが決定され、
その格付けによって価格も大きく左右される。

斜面の角度や陽当たり、若木を植えている区画や老木の区画、
樹の仕立て方や密植度具合、土壌組成の違い・・・
これらに対応するための様々な方法論を知った。

また、凝縮度を高めるために発育中の房を間引きしていく作業も、
イタリアの栽培農家たちの常識とは大きく違っていた。
イタリアでは1キロ=●リラで取引していたために、
収量を減らすことは収入を減らすことだったからだ。

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(バローロ・ボーイズ時代のルチアーノ)

 

いつしかルチアーノはブルゴーニュのような「クリュ」の概念を用い
「ランゲという類稀なテロワールをネッビオーロで表現するワインを造る」
という夢を抱きはじめる。

そこへ1977年、後継ぎのいないカンヌビ・ボスキスの一部を所有する農夫から
この畑を購入できるという又とないチャンスが舞い込んできた。

Barolo Map当初、マルケージ・ディ・バローロを辞める気が毛頭なかった彼は、
仕事の合間にこの畑の世話をし、ブルゴーニュで学んだ方法論に基づいて
0.6haの畑から1500本のバローロを造った。
醸造所は自宅の倉庫で、まさにガレージワインであった。

そして、1982年。
イタリアワインの見本市『ヴィーニイタリー(VINITALY)』に出品すると、
彼のバローロの試飲コーナーはたちどころに評判となり、
用意していた1978年ヴィンテージ1500本が
スイス人とアメリカ人のバイヤーによって即日完売。
ルチアーノの造る質の高いワインは大きな話題を呼ぶこととなる。

logo-vinitaly-fullそれでもルチアーノはフルタイムのワイン生産者になることには慎重だった。
手に入る畑を少しずつ購入し、アルバ醸造学校を卒業した
20歳年下の弟ルカが、ワイナリーに興味を示したことによって漸く決断し、
1990年にマルケージ・ディ・バローロを辞めて本格的な生産者になった。

今日、SANDRONEは、ネッビオーロに加えてドルチェットやバルベラも栽培、
27haもの畑を所有し、10万本のワインを生産する大きなワイナリーへと成長した。
そしてルチアーノを中心に、
ブドウの栽培からワインの醸造を弟のルカ、運営管理を娘のバーバラに任せ、
醸造からワインの販売まで一貫して家族経営でワイン造りを行っている。

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クリュの概念を取り入れた上品でバランスの取れたワイン

cannubiSANDRONEの造るワインにおいて最も特徴的なことは、
ブルゴーニュワインのような「クリュ」の概念を大切にし、
区画ごとに異なる栽培方法でブドウを育て、クリュごとの個性を表現していることだ。

ルチアーノの考えに基づき、SANDRONEでは、
「レ・ヴィーニェ」に使用される4つの区画
Merli, Cerretta (Srera), Conterni, Vignaneはもちろん、
単一畑のキュヴェである「カンヌビ・ボスキス」においても
3つの小区画に分けて栽培を行っている。

これらの区画では、剪定や収穫などの作業を全てその区画の最適な時期を選んで実施。
収穫後も、樽熟成を行っているワインが安定する翌年まで全て区画ごとに分けて
醸造するというきめ細かさだ。

そして収穫の翌年、樽熟成が半年を経過した時点で、
彼の納得する水準に満たないものはバルクワインとして売却、
残された最上のワインだけがSANDRONEのワインとして販売される。

imageこのような非常に厳しい品質管理によって、
バローロのみならず、世界最高水準のワインが造られている。

そうして造られるバローロは、
エレガンスとボディ、バランスに優れた仕上がりが特徴。
しっかりとした骨格や凝縮した果実味があるものの、
とてもエレガントで優しい味わいとなる。
ピュアで透明度が高く、ビロードようなタッチ。
しなやかさとバローロらしい品格を兼ね備えたワインには、
美しいネッビオーロ本来の味わいを大切にし、
純粋な表現を求めるルチアーノの信念が
しっかりと表れている。

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